職場の教養|名乗り
名乗り
初対面の人とコミュニケーションを取る際には、ほとんどの場合、「自己紹介」を行ないます。
氏名や出身地、仕事の内容、趣味、特技、好きな食べ物など、状況によって伝える内容が変わりますが、その中で必ず伝えるのが「氏名」です。
現在は当たり前の行為ですが、江戸時代では武士などの特権階級や一部の庶民だけが苗字を名乗ることができました。
明治時代に入り、一八七〇年九月十九日に「平民苗字許可令(許容令)」が出され、庶民でも苗字を名乗ることが許可されました。
その後、 一八七五年二月十三日には「平民 苗字必称 義務令(へいみんみょうじ ひっしょう ぎむれい)」が出され、苗字を名乗ることが義務付けられました。
この日は、「苗字制定記念日」とされ、今年で一五〇年を迎えます。
苗字の種類は数え方によって異なり、正確な数の把握は難しく、十万~三十万種類あるといわれています。
自身の苗字の由来を知らない人は、親や親戚に聞いてみるのもよいでしょう。
改めて自身の名前に愛着が湧いてくるかもしれません。今日の心がけ◆氏名の由来を調べてみましょう
職場の教養 2025年2月号
感想例①
この話を読んで、普段あまり意識していない苗字について考えるきっかけになりました。
私はどこにでもある苗字なので、特に意識したことはなかったんですが、それでも自分の苗字に歴史や由来があると思うと、少し愛着が湧いてきます。
「苗字を名乗ることが義務化された」という話も面白くて、当時の人たちはどんな気持ちで苗字をつけたんだろう?と興味がわきました。
たとえ多くの人が同じ苗字を持っていても、その苗字が自分の家系や地域でどのように受け継がれてきたのかを知れば、なにか自分にとって特別な意味や歴史を見つけられるかもしれませんね。
仕事や名刺交換で自己紹介する機会も多いので、自分の苗字について少し調べてみて、ちょっとした話のネタにしてみたいです。
感想例②
この話を読んで、苗字の歴史や由来に興味が湧きましたが、正直なところ、苗字が義務化された背景が気になりました。
なぜ庶民が苗字を持つことを義務付けられたのか、その理由がもう少し詳しく知りたいです。
また、苗字が10万種類以上あるという情報も興味深いですが、現代では少子化や地域の過疎化などで、消えつつある苗字も多いのではないでしょうか。
テレビ番組で「珍しい苗字」を特集することがあって、あれを見ると、珍しい苗字の人って何だか特別に感じて羨ましいと思うこともあります。
でも、実際にはその苗字に誇りを持っている人もいれば、名前を聞かれるたびに説明が大変だと感じている人もいるのかもしれないですね。
「珍しい」「普通」というラベルに関係なく、それぞれの苗字が持つ背景を知る機会が増えるといいなと思います。
感想例③
この話を読んで、苗字って面白い文化だなと思いました。
名前を聞いただけで、その人の出身地やルーツがなんとなくわかることってありますよね。
たとえば珍しい苗字だと、「どこのご出身ですか?」と聞きたくなることもあるし、そこから会話が広がることも多いです。
最近では国際結婚されてダブルネームの苗字を名乗っている人に遭遇すると、ちょっと憧れちゃったりもします。
逆に、よくある苗字だと話題になりにくい気もしますが、それでも地域や家系の背景を掘り下げると、意外な発見があるかもしれないですね。
こうした話題を通じて、改めて自分や家族の背景を見つめ直してみたくなりました。