職場の教養|褒める効用
褒める効用
人との良好な人間関係を保つ方法の一つに、相手の優れた点や長所を見つける「美点発見」の実践があります。
例えば「普段から机の整理整頓がきちんとできているね」「どんな仕事も手際よく進めているね」「いつも美味しい料理を作ってくれるね」と、誰かから自分の美点を褒められると、少なからず喜びを感じ自信につながるでしょう。
これは、褒められることで、快感ホルモンであるドーパミンが脳内に放出され、幸福感をもたらすためだといわれています。
また、〈自分を肯定してもらいたい〉という承認欲求が満たされ、精神の安定にもつながります。
相手の言動に関心を寄せれば、必ず美点が見つかるはずです。
日常生活の中で人の美点を発見し「あなたの素晴らしい一面を認めていますよ」というサインを送り合うことで、互いの信頼関係はより強くなります。
職場の仲間や家族に対しても、これを実践してみてはいかがでしょうか。
一つ美点を見つけて伝えるたびに、相手との人間関係はより豊かになるでしょう。今日の心がけ◆美点を見つけて伝えましょう
職場の教養 2025年2月号
感想例①
この文章を読んで、「褒めること」の大切さを改めて実感しました。
誰かの美点を見つけて伝えることで、その人に自信や幸福感を与えるだけでなく、こちらも前向きな気持ちになれるのが良いですよね。
特に職場では、ついミスや改善点に目が行きがちですが、意識して良いところを見つけて伝えることで、チームの雰囲気が明るくなり、仕事のモチベーションも上がるのではないかと思いました。
個人的には、「褒める」ことに少し照れくささを感じてしまうタイプですが、まずは小さなことから始めてみようと思います。
誰かを褒めることで、相手だけでなく自分自身の心も豊かになり、人間関係がより円滑になることを考えると、これを実践しない手はないなと思いました。
感想例②
「褒めること」は確かに人間関係を良好にする一つの手段ですが、「褒められること」に依存しすぎるのも問題ではないかと思いました。
承認欲求が満たされることは精神の安定につながるとありますが、それが「他人に褒められないと自信が持てない状態」につながると、逆に不安定になってしまうのではないでしょうか。
例えば、普段からよく褒められている人が、ある日褒められなくなると、「自分は価値がないのでは?」と不安になってしまうことも考えられます。
また、褒める側も、「相手を喜ばせるために褒めなければならない」とプレッシャーを感じることがあるかもしれません。
仕事でも日常生活でも、「相手を褒めよう」と構えるのではなく、自然に前向きな言葉を増やしていくことが大切なのかもしれません。
感想例③
この文章を読んで思ったのは、「人を褒めること」も大切ですが「自分自身も褒めたほうがいいのでは?」ということです。
私たちは他人の良いところを探すよりも、自分の短所ばかりに目が行きがちですよね。
でも、もし「今日は仕事がはかどった!」とか「この資料、なかなか分かりやすく作れた!」といった具合に、自分自身の美点を見つけて褒める習慣をつければ、もっと前向きに毎日を過ごせるのではないかと思いました。
まずは自分の頑張りを認めることから始めてみたいと思いました。
今日の自分を一つ褒めるとしたら、「この感想をちゃんと言えたこと」です笑。