『職場の教養』が会社で導入されていることに違和感を覚えたり、毎朝の感想発表を負担に感じていませんか?
多くの企業で朝礼の一環として活用されている『職場の教養』ですが、「これって意味あるの?」「なんとなく気持ち悪い」と感じる人も少なくありません。
私も、初めて『職場の教養』を使った朝礼に参加したときは「やばい会社に来てしまったのでは…?」と不安になりました。
本記事では、その理由を深掘りしながら、あなたのモヤモヤを整理し、具体的な解決策を提案します。

『職場の教養』とは?
『職場の教養』は倫理法人会によって発行されている冊子で、多くの企業の朝礼で活用されています。
社会人としての倫理観や道徳心を養うことを目的とし、毎日短いエピソードを読み、その感想を共有するスタイルが一般的です。
しかし、これに対して「やばい」「おかしい」「怖い」と感じる人もいるのが現実です。
その理由を詳しく見ていきましょう。
なぜ『職場の教養』は「やばい」と言われるのか?
(1) 宗教的な雰囲気がある
『職場の教養』を発行している倫理法人会は宗教団体ではありませんが、その内容が道徳や倫理を強く推奨するものであるため、宗教的に感じる人もいます。
「朝から価値観の押し付けをされているようで違和感がある」「無理に感謝を強要されるのが苦痛」と感じる人も少なくありません。
(2) 労働者に自己犠牲を求める内容が多い
「感謝の気持ちを持とう」「上司の意見を素直に聞こう」といった内容が多く、労働者側の権利よりも義務を強調しているように思えることがあります。
特に、ブラック企業的な体質の会社では、「これを読んで自己犠牲を美徳としろ」という圧力を感じる社員もいます。
(3) 感想発表が負担になる
『職場の教養』を読むこと自体は悪くないですし、お互いの感想を知ることでコミュニケーションの一助にもなります。
しかし「仕事に直接関係ないのに、毎朝感想を求められるのが苦痛」 「適当に話すと上司の機嫌が悪くなるし、真面目に話すとそれはそれで気を遣う」と感じる人もいます。
このように、意見を求められること自体がストレスになっているケースも多いです。
『職場の教養』にうんざりした時の対処法
「職場の教養がしんどい」と感じたときにできる具体的な対処法を紹介します。
(1) 内容を批判的に捉えてみる
感想発表の際、『職場の教養』の内容にただ同意するのではなく、批判的な視点を交えて話してみましょう。
例:「この話では『人の良いところを褒めよう』とありますが、無理に相手を褒めようとすると逆にプレッシャーになることもあると思います。「こうしよう」と構えるのではなく、自然に前向きな言葉が出るような環境づくりの方が大事ではないでしょうか?」
当サイトでは、あえて批判的な感想も記載しています。
その中から話しやすそうな部分を選んで、感想に取り入れてみてください。
「色々なタイプの感想を言ってもいいんだ」という空気を作ることができれば、感想を述べる負担も軽くなるのではないでしょうか。
単なる賛同ではなく、自分の考えを伝えることで、朝礼の形骸化を防ぐきっかけになるかもしれません。
(2) 仕事への影響を伝えてみる
「朝礼が長すぎて業務に支障が出ている」と周りに相談するのも一つの手です。
「朝礼で『職場の教養』をやることはいいと思いますが、長引くと業務開始時間が遅れてしまうので、もう少し簡潔にしてもらえませんか?」
と提案することで、改善につながるかもしれません。
(3) 同僚と意見を共有する
自分だけが違和感を抱いているのか不安になることもありますが、同じように感じている同僚がいるかもしれません。
無理に馴染もうとしなくてもいいことが分かれば、少し安心できます。
「実は朝礼の感想発表、結構負担なんだよね」 「わかる! 正直、何を言えばいいかわからない」
こういった会話がきっかけで、社内での意見全体が少しずつ変わる可能性もあります。
(4) 転職を視野に入れる
会社の価値観が自分に合わないと強く感じるのであれば、転職を検討するのも選択肢に入れましょう。
もし上記の(1)-(3)すら周りに言い出せる雰囲気ではない場合、事態は思ったより深刻かもしれません。
朝礼の内容だけでなく、会社の文化そのものが自分に合わない可能性があります。
「おかしい」と感じながら働き続けることは大きなストレスになるため、自分の価値観に合う職場を探すことを検討しましょう。
まとめ:『職場の教養』が自分に合うかどうかを見極めよう
『職場の教養』は、価値観が合う人にとっては有益なコミュニケーションツールとなり得ますが、それが強制されたり、自分の考えと合わない形で押し付けられると、大きなストレスになります。
「なんか違う」「これっておかしくない?」と感じたら、その気持ちを無視せず大切にしましょう。
そして、無理に会社に合わせるのではなく、自分ができる範囲で対策を考えてみてください。
『職場の教養』にモヤモヤしているあなたが、少しでも気持ちを楽にできるよう願っています。