職場の教養|腹式呼吸
腹式呼吸
「令和六年版 厚生労働白書」によると、「心身の健康に対する最大のリスク」として「ストレス」を挙げた人の割合は十五パーセント以上となり、この二十年間で三倍に増加しています。
ストレスを抱えていると万全な状態で仕事に取り組むことはできません。
また、休日に心をリフレッシュさせることさえ難しいかもしれません。
それを和らげる方法の一つに、腹式呼吸があります。
背筋を伸ばして鼻から息を吸い込み、次にお腹をへこませながら口でゆっくり息を吐き出すと、腹式呼吸ができます。
それにより、副交感神経が優位になり、心身の緊張がほぐれやすくなって、ストレスの軽減につながるといわれています。
また、緊張をほぐすだけでなく、発声が良くなるなどの効果も期待できるため、大人数での会議やプレゼンテーションの前に行なうのもよいでしょう。
腹式呼吸は場所を選ばず、短時間でどこでも行なうことができます。
呼吸を通して心身を整えながら、仕事に取り組んでいきたいものです。今日の心がけ◆心身のバランスを整えましょう
職場の教養 2025年2月号
感想例①
腹式呼吸がストレス軽減に役立つとは知っていましたが、ここまでシンプルで手軽な方法なら、もっと意識して取り入れてみようと思いました。
仕事をしていると、気づかないうちにストレスが溜まっていて、体もガチガチに緊張していることがあります。
そんなときに、ちょっと深呼吸するだけでリフレッシュできるなら、やらない手はないですよね。
特に会議やプレゼンの前にやると、緊張がほぐれて声も出しやすくなるというのは、実践しやすいポイントだと感じました。
「場所を選ばず短時間でできる」というのも魅力的です。
仕事の合間や電車の中、寝る前など、いろいろな場面で試してみようと思います。
普段あまり意識しない「呼吸」をうまく活用していきたいですね。
感想例②
腹式呼吸がストレスに効くという話は納得できますが、「これだけで十分なのか?」とも思いました。
ストレスが増えている背景には、単なるリラックス不足ではなく、働き方や人間関係、社会のプレッシャーなど、もっと根深い問題がある気がします。
どんなに腹式呼吸をしても、仕事量が減るわけではないし、困ったお客さんが変わるわけでもないですよね。
もちろん、気持ちを落ち着かせる手段としては有効だと思うので、うまく活用するのは大切です。
ただ、「ストレスを感じたら深呼吸!」で終わらせずに、ストレスそのものを減らすことも必要なんじゃないでしょうか。
腹式呼吸と同時に、ストレスを生み出す原因についても、もう少し考えていきたいですね。
職場で定期的にリフレッシュタイムを設けたり、相談しやすい環境を作ったりすることも、対策につながると思います。
感想例③
普段は無意識にしているものですが、意識的に深く吸ってゆっくり吐くだけで、気持ちが落ち着くのは面白いですよね。
それだけ呼吸と気持ちはつながっているんだなと感じました。
また、呼吸が整うと声の出し方まで変わるというのも興味深いです。確かに、カラオケで高い声を出すときって、意識的にお腹から声を出したほうが響く気がします。
仕事の効率を上げるには、スキルや知識だけでなく、こうした基本的な身体の使い方も大事なのかもしれないなと思いました。
私は人前で話すのが苦手なのですが、緊張すると喉が詰まるような感じがして、声も震えてしまいます。
それにパソコンに向かっていると、いつの間にか息が短くなり、肩に力が入ったまま作業していることもよくあります。
なので「呼吸」をうまく味方につけて、ストレスを軽減しつつ、仕事のパフォーマンスも上げていきたいと思いました。