職場の教養|モーリス・ラヴェル
モーリス・ラヴェル
作曲家のモーリス・ラヴェルは、今年生誕一五〇年を迎えます。
ラヴェルは二十世紀初頭のフランスの音楽家で、クラシック音楽の古典的な形式美を守りつつも前衛的な作曲家であったと言われています。
また、ラヴェルは編曲の才能にも優れており、ムソルグスキーのピアノ曲「展覧会の絵」を管弦楽に編曲し、大成功を収めました。
トランペットのソ口から始 まるこの曲は、クラシック音楽を聴かない人でも耳にしたことがあるでしょう。
デジタル音源で音楽を聴くことが当たり前になった昨今ですが、Kさんは学生時代にレコードで繰り返し音楽を聴いていました。
LPレコードをそっとターンテーブルに載せ、針を落とすと、チリチリという小さなノイズが聞こえ、やがて曲が始まるのを待ちました。
クラシック音楽は今でもKさんにとって、仕事で疲れた心を癒やし、ゆったりとした気持ちにさせてくれる存在です。
次の休みに、久しぶりにレコードでクラシック音楽を聴いてみようと思っています。
今日の心がけ◆音楽で心と体を癒やしましょう
職場の教養 2025年3月号
感想例①
「展覧会の絵」は知らなかったですが、ラヴェルといえば「ボレロ」が有名ですよね。
クラシックに詳しくない人でも知っている曲を作ったり、編曲したりしているのはすごいと思います。
ラヴェルのように、伝統を大事にしつつ、新しい挑戦をしていく姿勢は、仕事にも通じるところがあるなと感じました。
基本をしっかり押さえた上で、新しい発想を取り入れることって、どんな分野でも大事ですよね。
それから、レコードの話にもすごく共感しました。
最近はスマホで簡単に音楽を聴けるようになった分、じっくり音楽と向き合う時間って減ったなと思います。
「針を落とす瞬間を待つ」みたいな、ちょっとした儀式のようなものがあると、音楽を聴く時間そのものが特別なものになりますよね。
私もアナログレコードを聴いてみたいなと思いました。
感想例②
正直、クラシック音楽って敷居が高いもの、という感じですよね。
「ボレロ」みたいに有名な曲は知っていても、クラシックを日常的に聴く人って限られている気がします。
コンサートに行くとなるとドレスコードが気になったり、専門的な知識がないと楽しめないんじゃないかと思ったり…。
もっと気軽に触れられる機会が増えたらいいのにな、と思いました。
それから、たしかに今の時代って「待つ時間」がどんどん減っているなとも感じました。
とにかく便利さが追求されて、何かをじっくり味わう機会が減っているように思います。
便利なのはありがたいことだけど、その分、何かを「大切にする感覚」みたいなものが薄れてしまっているかもしれません。
音楽に限らず、何かをじっくり味わう時間を持つことが難しくなっていると感じます。
クラシック音楽を聴くことが、そういう失われつつある感覚を取り戻すきっかけになるのかもしれないな、と思いました。
感想例③
最近はスマホでワンタップすればすぐに曲が流れるし、気に入らなければすぐスキップできる。
でも、それって本当に音楽を楽しめているのかな?とふと思いました。
最近ではコスパ・タイパという言葉が浸透して、音楽に限らず、待つ時間とか、手間をかけること自体がどんどん減っている気がします。
子どもの頃は友達に手紙を書いたり、写真を現像したりしていましたが、今は全部スマホで一瞬で済んでしまう。
もちろん便利なのですが、その分、ワクワクする時間や、ゆっくり味わう時間がなくなってしまっているのかもしれません。
そう考えると、クラシック音楽を聴くことって、ただ音楽を楽しむだけじゃなくて、「じっくり味わう時間を取り戻す」ことにもつながるんじゃないかなと思いました。
昨今のアナログレコードブームの理由もそういったところにあるのかもしれません。
久しぶりに、音楽を聴く時間を大事にしてみたくなりました。