職場の教養|国鳥
国鳥
キジは日本の国鳥であり、昔話の桃太郎にも登場する馴染み深い鳥です。
オスのキジは、赤い顔の派手な出で立ちが特徴的です。
オスは勇猛果敢で、日本最大の蛇の一種であるアオダイショウにも臆せず攻撃するといいます。
一方、メスのキジは、全体的に褐色で控えめな色をしています。
これは子育てをする際、敵に目立たないようにするためではないかと考えられています。
「焼け野の雉(きぎす)、夜の鶴」という言葉があります。
野を焼かれたメスのキジ(雉)が自分の命にかえて卵やヒナを救おうとし、寒い夜に鶴が自分の羽でその子を暖めるところから、親が子を思う情の深いことのたとえとされています。
このように「オスは羽が美しく、飛ぶ姿が力強い」「メスは母性愛が強く、ヒナを連れて歩く様子が家族の和を象徴している」「日本固有種であり、日本の象徴である」などの理由で、キジは国鳥に選ばれています。
私たちもこうしたキジの姿に学び、果敢に仕事に取り組み、仲良く和やかな家庭を築くなど、充実した生活を送りたいものです。今日の心がけ◆職場も家庭も充実させましょう
職場の教養 2025年3月号
感想例①
キジが日本の国鳥だということは知らなかったですが、こうしてその理由を知ると「なるほどな」と思いました。
オスのキジがアオダイショウにも立ち向かうほど勇敢だというのは驚きましたし、メスのキジがヒナを守るために目立たない姿をしているという話も、自然の中で生き抜くための工夫なんだなと感じました。
また、「焼け野の雉、夜の鶴」という言葉も、とても印象に残りました。
親が子どもを守るために命をかける——これは動物も人間も変わらない、普遍的な愛情の形ですよね。
雪の中で、必死に子供を守って亡くなったお父さんのニュースを思い出して、胸が苦しくなりました。
こういう話を聞くと、普段の生活でも、家族や大切な人を思いやることを忘れずにいたいなと思います。
感想例②
鳥といえば、ツルやフクロウのほうがイメージしやすいですし、ワシやタカのような「空を雄大に舞う鳥」の方が強そうなので、キジが国鳥と知ってちょっと驚きました。
キジの「オスは勇敢、メスは母性愛が強い」という特徴が、日本の伝統的な価値観を反映しているように感じますね。
もちろん、それ自体は悪いことではないですし、動物の本能としてそういう特徴があるのは事実かもしれません。
ただ、現代の多様な生き方に照らし合わせると、もう少し違った観点で捉えてもいいのかもしれません。
「オスは強く、メスは支える側」とだけ見るのではなく、「それぞれの役割を最大限に生かしている」と考えていきたいです。
「家族の和」や「挑戦する姿勢」は性別に関係なく大切にすべきものなので、固定観念にとらわれずに、それぞれが自分に合った生き方を選べる社会になるといいなと思います。
感想例③
まず思い浮かぶのはやっぱり『桃太郎』のキジですよね。
でも、この話を読んで、キジって単なる「昔話の仲間」ではなく、実はすごくたくましい鳥なんだなと驚きました。
特に「アオダイショウにも立ち向かう」という話を聞いて、ちょっとイメージが変わりました。
普通、ヘビに出会ったらすぐに飛んで逃げそうなものですが、真っ向から立ち向かうなんてすごいことです。
もし桃太郎の物語が現代風にリメイクされるなら、キジはただの「お供」じゃなくて、バリバリ戦うアクションキャラになりそうですね。
それと、「焼け野の雉、夜の鶴」の話にはグッときてしまいました。人間も動物も、親が子を思う気持ちは変わらないんだなと感じます。
仕事や日常に追われて、周りの人とのつながりを忘れがちですが、大切な人を守ることを忘れずにいたいです。