職場の教養|MOTTAINAI
MOTTAINAI
「もったいない」という日本語を世界共通語として広める活動 「MOTTAINAIキャンペーン」があるのをご存じでしょうか。
発起人は、ケニアの環境副大臣を務めた経歴を持つワンガリ・マータイ氏です。
マータイ氏は自身が東アフリカで行なっていた植樹活動「グリーンベルト運動」が評価され、二〇〇四年にノーベル平和賞を受賞しています。
マータイ氏は二〇〇五年に初来日した際、新聞社の編集局長とのインタビューで「もったいない」という言葉に出合い、感銘を受けました。
「『もったいない』は、『Reduce(ゴミの削減)』『Reuse (再利用)』『Recycle(再資源化)』を一言で表すだけでなく、かけがえのない地球資源に対するリスペクトが込められている」とマータイ氏は語っています。
マータイ氏は二〇一一年に亡くなりましたが 「MOTTAINAIキャンペーン」は現在も続いており、今年二十周年を迎えました。
「もったいない」という精神を大切に守り続けたいものです。
今日の心がけ◆「もったいない」 精神を大切にしましょう
職場の教養 2025年3月号
感想例①
「MOTTAINAIキャンペーン」は初めて聞きましたが、改めて“もったいない”という言葉の深さを感じました。
私自身は、エコバッグを持ち歩いてますし、ゴミも減らしたり、再利用もできるだけしているつもりなんですが、家族があまりその意識を持っていないことが悩みの種です。
例えば、食品を気軽に余らせたり、プラスチック袋を何気なく使ったり…。何度も「それ、もったいないよ」と言うのですが、どうしてもピンとこないみたいで、なかなか変わりません。
でも、マータイさんが“もったいない”を通じて地球資源へのリスペクトを語ったことを聞いて、私ももう少し、家族にその精神をどう伝えられるか?を考えてみようと思いました。
少しずつでも家族全体の意識が変わってくれるといいなと思います。
感想例②
「もったいない」の精神は素晴らしいと思うんですが、最近、自分の部屋を片付けようと断捨離を始めたところ、ちょっと行き詰まってしまいました。
今まで“もったいないから”という理由で、使っていない物や着なくなった服を取っておいたんですが、気づいたら部屋が物で溢れている状態に…。
もちろん、それらの物に感謝の気持ちはありますが、「もったいない」を意識しているあまり、捨てる決断ができなくて時間がかかりすぎてしまうんです。
だからこそ、「もったいない」の精神って、実行するにはバランスが大事だなと思います。
物を大切にする気持ちも大事ですが、今後は、物を整理して生活をシンプルにすることも大切だと感じました。
これからは、物を買う前に、その物とどう向き合うか?最終的な処分はどうするのか?という新たな視点を持つように、考え方を変えていきたいと思います。
感想例③
この「もったいない」の話を聞いて、ふと思い出したのは、小学校の頃の給食の時間です。
今の時代は無理に食べさせることは無いのだと思いますが、当時は食べ残しを出すと先生から「もったいないから、全部食べなさい」と言われて、みんな必死に食べた記憶があります。
あの頃は、食べ物を残すことが罪のように感じて、「もったいない」という言葉が自分にとって強いプレッシャーでした。
でも、今考えると、ただ食べるだけじゃなくて、物の大切さや命の大切さを考えさせられた時間でもあったなと思います。
その精神は、いまだに自分に強く根付いていて、食べ物を残すのにはかなり抵抗があります。
食べすぎに注意しつつ、これからも食事を残さないように心がけることで、地球環境に貢献していこうと思います。