職場の教養|なりたい自分になる
なりたい自分になる
「資格を取ってスキルアップを図りたい」「○○さんのようになりたい」など、様々な目標や理想像を持って業務に取り組んでいる人も多いでしょう。
二〇二三年に行なわれたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で監督を務めた栗山英樹氏は、「描いた理想を実現するためには『なりたい』ではなく、「なる」と言い切ることが大切である」として、次のように述べています。
「『なる』となったらどうなるのかというと、練習が変わってくる。毎日が変わってくるのです。そうならなければいけないわけですから、最低限これはやって おかないといけないな、となる」
「なる」と言い切るとは心を決めることと言っていいでしょう。
「決心は九分の成就(くぶのじょうじゅ)」という言葉もあります。
誰もが何かしらの理想像を持っているでしょうが、心が定まらなければ具体的な行動に移せません。
心を定め、将来の理想像から逆算することで、自分のやるべきことが明確になります。
「なりたい自分になる」ために、日々努力を重ねていきましょう。
今日の心がけ◆やるべきことを明確にしましょう
職場の教養 2025年3月号
感想例①
「なりたい」ではなく「なる」と言い切ることの大切さが、とても心に響きました。
確かに、「こうなりたい」と思うだけでは、漠然としていて行動に移しづらいですよね。でも、「なる」と決めたら、その瞬間から何をすべきかが明確になり、自然と行動が変わるというのは納得できます。
仕事でも「スキルアップしたいな」と思っているだけでは、結局何も変わらないことが多いですが、「この資格を取る」「この技術を習得する」と決めることで、やるべきことが明確になります。
私も「いつか運動を始めたい」と思い続けていましたが、この文章を読んで「運動する」と決めました。
まずは週2回のウォーキングから始めてみようと思います!
理想に近づくためには、まず決意することが大事だと改めて感じました。
感想例②
「なる」と言い切るのは大事かもしれませんが、全員にとってベストな考え方とは限らない気もします。
たとえば、「なる」と決めれば自然とやるべきことが見えてくる、というのは理想的ですが、そもそも「何になりたいのか」がはっきりしない人も多いですよね。
特に、今はいろんな働き方や生き方があるので、ひとつの目標に向かって突き進むのが正解とは限らない気がします。
それに、「なる」と決めた後に、途中で「やっぱり違ったかも」と思ったらどうするのか?
無理にその道を突き進んでしまうと、本当は別の道が合っていたのに気づけないこともありそうです。
柔軟に選択肢を広げたり、自分の成長に合わせて目標を変えていくことも大切ではないでしょうか。
「なる!」と決めて突き進むのもいいけれど、同時に「今の自分を見つめ直す時間」も大事にしたいと思いました。
感想例③
「なる」と言い切ることで行動が変わるというこの話を読んで、子どもの頃の夢を思い出しました。
小さい頃、「プロ野球選手になる!」「宇宙飛行士になる!」と本気で言っていたものです。
でも、大人になるにつれて「そんなの無理」とか「現実的に考えないと」と、自分の可能性に勝手に制限をかけてしまいがちです。
もちろん、子どもの頃の夢そのままは難しくても、大人になった今だからこそできる形で夢を追うことはできるはず。
たとえば「プロ野球選手になる」は無理でも、草野球を始めたり、スポーツライターとして関わる道もあるのかなと思います。
「宇宙飛行士になる」の代わりに、天体観測を趣味にするのもアリですよね。
必ずしも大きな目標でなくても、今の自分が楽しめる「なる」を見つけていきたいなと思いました。