職場の教養|風通しの良い職場
風通しの良い職場
スタートアップ企業が集まり、自社の新規事業のアイデアを投資家などに紹介する「ピッチコンテスト」と呼ばれるイベントがあります。
スタートアップ企業にとってはアピールの場であり、投資家にとっては新たな投資先の発掘や今までになかった視点の発見の場となります。
最近では、この形式を応用して、社員が経営陣に現状の改善点や新しい取り組みを提案する企業も増えています。
組織運営では、経営陣が戦略を立てて社員が実行する「トップダウン」形式が一般的です。
一方で、社員に裁量を与える「ボトムアップ」形式は、新たな考えを発掘するだけでなく、社内の風通しを良くする効果もあります。
普段から風通しの良い職場であれば、このような場がなくとも、互いの意見に耳を傾け、活発に意見を交わすことができるでしょう。
組織の強みの一つは「様々な視点がある」ことです。
この強みを無駄にしないよう、互いの意見を尊重する意識を持ち続けたいものです。今日の心がけ◆互いの意見を尊重しましょう
職場の教養 2025年2月号
感想例①
最近よく耳にする「ピッチコンテスト」という言葉が、こんな素晴らしい可能性を秘めていたとは驚きました。
特に、社内での活用方法に注目して、自分の働く環境でも取り入れられないかな?と思いました。
経営陣と社員が対等な立場で意見を交わせる場があるというのは、とても画期的だと感じます。
私も以前、改善案があっても上司に相談するタイミングを逃してしまった経験があるので、こういった機会があれば活用したいです。
「様々な視点があること」が組織の強みであるという表現に、強く共感しました。
一人ひとりが持つユニークな視点を活かせる職場って、きっと働きがいがありますよね。
感想例②
上司の前で率直な意見を言うのは、評価に影響するんじゃないかと不安になる社員も多いと思います。
それに「ピッチコンテスト」形式だと、プレゼンが得意な人が目立つだけになりかねません。
地道に働く人の声は、結局届かないんじゃないかと思ってしまいます。
形だけの「風通しの良さ」になってしまう危険性も感じました。
本当の意味での風通しの良さとは、役職や立場に関係なく、日常的に率直な意見交換ができる文化を指すはずです。
そのためには、イベント的な取り組みよりも、むしろ日々の小さなコミュニケーションを大切にする地道な努力が必要なのではないでしょうか。
感想例③
「ピッチコンテスト」って言葉は初めて知ったので、野球のピッチングの「ピッチ」かと思っちゃいました。
ビジネスの世界でも「ピッチ」という表現が使われていることを知り、新鮮な発見でした。
投資家に向けてアイデアの球を投げかけるから「ピッチ」なのでしょうか?
野球なら投手と捕手の呼吸が大切ですが、ビジネスの提案も、話す側と聞く側の信頼関係があってこそですよね。
ストライクを追求しながらも、時には意図的にボールも投げるピッチングのように、あえて型破りな提案をすることで、新しい可能性が開けるかもしれませんし。
でも本当に、こういう新しい言葉や仕組みを知ると、働き方ってまだまだ進化していくのかなと思いました。