職場の教養|知らないことを知る
知らないことを知る
社会人として求められる能力は、業種や業態によってさまざまです。
仕事に直接関わる技術や技能、知識などを積極的に学び、共に働く同僚や上司から吸収することは、仕事の質を向上させるために重要です。
これは新人に限ったことではありません。
ある程度の年数や経験を積んだ人も、自身の仕事に関心を持ち、新しいことを学ぶことで、先手を打つ、ミスを防ぐ、視野を広げる、深みを増す、速度を上げるなど、多くの効果が期待できます。
こうしたことは、平常時にはあまり感じられないかもしれませんが、非常時や思わぬトラブルが発生した際には、特に大きな効果を発揮します。
長く携わっている業務では、さまざまなケースに対応してきた経験があるため、新たに学ぶ意欲が低下することもあるでしょう。
それでも「まだ知らないことがあるのでは」と見回してみると、意外な発見があるものです。
「自分は知っている」という姿勢は、それ以上の学びを阻害する要因にもなりかねません。
常に新たに学ぶことを意識して日々を過ごしたいものです。今日の心がけ◆新たに学ぶ意識を持ちましょう
職場の教養 2025年2月号
感想例①
この話を読んで、学びに終わりはないということを改めて実感しました。
特に、長く同じ仕事をしていると、「もう自分は知っている」という気持ちが芽生えがちですよね。
でも、こうした気持ちに気づいて、さらに学ぶことを意識することで、ミスを減らしたり、作業がスムーズに進んだりするんだなと実感しました。
私も仕事で困った時、「これまでの経験だけでは解決できないな」と感じることがあるので、常に新しい情報を取り入れることで、思わぬ発見があるのだと思います。
謙虚な姿勢で学び続けることは、単に業務の質を上げるだけでなく、仕事の面白さを再発見することにもつながると思いました。
感想例②
確かに新しいことを学ぶことが大切だというのは理解できるのですが、現実的に言うと、新しい情報を取り入れようとする気持ちと、日々の忙しさがぶつかることが多いんですよね。
特に長く同じ業務に関わっていると、どうしても「今のやり方で十分だ」と思ってしまいがちです。
それに、新しい知識を得ようとするのはやり方次第ではストレスになることもあるかもしれません。
例えば、新しいツールを学ぼうと思っても、他の仕事とのバランスが難しく、結局は後回しになってしまうことが多いんですよね。
だからこそ、この学びの姿勢を持ち続けるためには、時間を作るためのサポートがあったり、環境が整っていたりすることも大切だなと思います。
感想例③
この話を読んで、祖父の盆栽のことをふと思い出しました。
祖父が他界した後、近所の人に盆栽をお譲りしたのですが、半年後、今までと全く違う角度から枝を剪定して、横から見上げる構図の松に仕立て直してくれたんです。
祖父はずっと正面からの見栄えにこだわってたから、横から見上げる発想なんて全くなかったと思います。
「知っている」はずの木でも、違う角度から見ると新しい枝振りの可能性が見えてくる。
樹齢何十年を超える盆栽でさえも、手入れする人が変われば、全く新しい表情を見せることに驚きました。
その意味で「知っている」と思い込んでた仕事でも、視点を変えれば全く新しい可能性が見えてくるのかもしれないと思いました。