職場の教養|勘違い
勘違い
Aさんは、建設会社の中堅社員として、後輩の手本となるよう積極的に業務に取り組んでいます。
しかし、思い込みで行動してしまうことがあります。
ある日、取引先の担当者と打ち合わせの日程調整をしました。
その取引先とは長い付き合いがあり、いつも水曜日の同じ時間帯に打ち合わせをしていたので、特に日程をメモすることもありませんでした。
Aさんがいつものように前日に準備をしていると、取引先から電話があり、打ち合わせは火曜日だというのです。
Aさんは準備ができていないこと、曜日の変更を確認しなかったことを先方に詫びて、改めて日程を調整しました。
思い込みで曜日の確認をしなかったAさんは、自分の行動を悔やむと共に、先輩からも普段からメモを取らないことを指摘されてしまったのです。
先輩の言うことはもっともだと反省したAさんは、失敗を生かし業務に取り組んでいます。
慣れが生み出す思い込みは、時に大きな失敗につながります。
確認作業を丁寧に行なうことで、ミスを未然に防ぐことができるのではないでしょうか。今日の心がけ◆確認を怠らないようにしましょう
職場の教養 2025年2月号
感想例①
Aさんの失敗は誰にでも起こり得るものですが、それを反省し、改善しようとする姿勢が素晴らしいと感じました。
仕事に慣れてくると、つい「いつも通りだから大丈夫」と思い込んでしまいがちですが、そうした油断がミスを招くことがあります。
特に、日程や細かい作業手順などは「確認するまでもない」と思ってしまうことがあるので、改めて気をつけたいと感じました。
また、メモを取ることの重要性も改めて考えさせられました。
日常的にメモを取る習慣をつけていれば、今回のようなミスは防げたかもしれません。
ちょっとした手間を惜しまず、確認を徹底することで、仕事の精度を上げていきたいと思いました。
感想例②
確かに確認不足は反省すべき点ですが、そもそもこの取引先は、長年続いた曜日を変更するにあたって、しっかり伝達していたのでしょうか?
もし「前回の打ち合わせで軽く言っただけ」や「メールの一文にさらっと入れておいただけ」だったとしたら、ミスが起きるのも無理はありません。
お互いの認識にズレが生じる余地があった時点で、Aさんだけが100%悪いとも言い切れないのではないかと思いました。
また、Aさんの先輩も「メモを取らないこと」を指摘するだけでなく、もっと実践的なアドバイスをすべきではないでしょうか。
たとえば、日程調整のたびにチーム内で共有する仕組みを作るとか、打ち合わせの予定は必ずカレンダーアプリに入れるルールを決めるとか、組織全体でミスを防ぐ工夫が必要です。
「メモを取れ」という指摘は正論ですが、それだけでは本質的な解決にはならないと思いました。
個人の気の緩みの話ではなく、組織としてのリスク管理の問題として捉えるべきだと感じました。
感想例③
Aさんのエピソードを読んで、「思い込みがミスを生む」という話は、仕事だけでなく日常生活にも当てはまると感じました。
私自身、コンビニで「いつもと同じパン」を買ったつもりが、新商品の微妙に違う味だったことがあります。
パッケージが似ているだけで「同じだろう」と思い込み、確認しなかった結果、ちょっとしたガッカリを味わいました。
仕事ではもっと影響が大きくなるので、「確認する習慣」は大事ですね。
最近はスマホのメモ機能やリマインダーもあるので、うまく活用して「思い込み」による失敗を防ぎたいと思いました。
Aさんのように、しっかり反省して次に生かす姿勢を見習いたいです。
私もまずは、パンを買うときにちゃんとラベルを確認することから始めたいと思います(笑)