職場の教養|きっぱりとやめる
きっぱりとやめる
「サンク・コスト(埋没費用)」という言葉があります。
これまでに投入したお金や時間などのうち活動を縮小・中止しても、もはや戻ってこないものを指します。
例えば、面白くない映画を観るために支払ったお金や、うまくいっていないプロジェクトにこれまでかけたお金や労力などがこれに該当します。
人間は、このように取り戻すことができないコストに影響されて、不合理な選択をしてしまうことが知られています。
映画が明らかに面白くないと感じたのならば、視聴をやめて他のことをする方が有意義なのかもしれません。
それにもかかわらず、支払った料金を惜しんで最後まで映画を見続けたくなってしまうのです。
人間には「すでにコストを支払ったのだから続けよう」と考える癖があるのです。
それゆえ、不要と思ったら、その行動を見直すことが大切なのです。
日常生活の中で惰性で続けていることはないでしょうか。
定期的に点検し、変えるべきところは変えていきましょう。
今日の心がけ◆やめる勇気を持ちましょう
職場の教養 2025年3月号
感想例①
この話、めちゃくちゃ納得しました!特に「すでにコストを支払ったのだから続けようと考える癖がある」っていう部分、すごく思い当たるふしがあります…
先日、○○という微妙なドラマを見始めて、「これつまんないな…」と思いながらも、推しも出てたし、途中でやめるのがもったいなくて最後まで見ちゃったんですよね。
でも、冷静に考えたら、その時間をもっと楽しいことや別のことに使えたはず!と思いつつも、よくやってしまうんです。
仕事でも、頑張ったぶん愛着が湧いて、引き際を見失うことってありますよね。
でも、そこで「いや、これもう意味ないな」と切り替えられる人の方が、時間を有効に使えるんだろうなと思いました。
だからこそ、習慣的に「これ続ける価値ある?」って自分に問いかけるクセをつけたいです。
感想例②
「不要と思ったらやめる」って、理屈としては正しいけど、実際そんなにスパッと割り切れるもんかな?と思いました。
例えば、仕事で「このプロジェクトもう意味ないな」と思っても、自分の一存でやめられるわけじゃないし、上司に「もう無理っす」なんて気軽に言えるわけでもないですし。
それに、続けていく中で、何かが好転する可能性だってあると思うんですよね。
あと、趣味や人間関係にも言えると思うんですが、「なんとなく惰性で続けてるけど、別に嫌じゃない」みたいなことって結構あるし、それを全部「無駄!」と切り捨ててたら、逆に味気ない人生になりそうな気もします。
やめる勇気は大事だけど、なんでもかんでもスパスパやめちゃうのは自分には難しいかなと思うので、「続ける意味」をちゃんと考えていきたいと思いました。
感想例③
この「サンク・コスト」の話を読んで、ふと「食べ放題」のことを思い出しました。
お腹がいっぱいなのに、「元を取らなきゃ!」と思って無理に食べ続けてしまう。まさにサンク・コストの罠ですよね。
でも、よく考えたら、美味しいものを食べて満足した時点で、十分価値があったはずです。
無理に詰め込んで苦しくなるより、「おいしかった、もう満足!」とやめるほうが幸せなのかもしれません。
仕事やプライベートでも、「元を取るために続ける」より、「今の時点で十分な価値があった」と考えられるようになれば、余計な執着から解放されて、人生ラクになるのかもなぁと思いました。
これからは、「もうお腹いっぱい!」と思ったら、潔くやめる習慣を身につけたいです笑